2023
10/25

嵐山が楽しい

嵐山で行われている「ゼロからわかる江戸絵画」に行く。

電車に乗ると、周りはほぼ外国人。駅を出るとさらに修学旅行生などが合流、さすがの混み様だ。美術館までの道程を、観光客をかわしながら進む。

この企画展は2会場を使って行われている。前回もだから、いつもそうなのかもしれない。

まずは福田美術館に入る。京都で活躍した絵師たちを手広くカバー。1人につき3作品ほどが飾られている。その作品のチョイスがすごい。有名ではないけれど(あえて避けている感さえある)素晴らしい作品ばかり。

応挙を見直し、若冲の構図にやられ、芦雪の天才にうなり、蕭白のわけの分からない画に笑う。

江戸というより、桃山時代の印象が強い等伯や友松もある。そして、等伯の柳橋水車図屏風。見た瞬間、ナニコレ?・・という作品。描かれているのは紛れもなく夜。でも全面金箔。頭がこんがらがる。月明かりに照らされると、どんな絵になるのだろうか。見てみたい。

会場を変えて嵯峨嵐山文華館。こちらは主に広重と北斎、江戸サイドということだろうか。いつものように北斎からのマウンティングされ、2階に上がる。何十畳もある大広間を、広重の「東海道五十三次」が囲っていた。

チャラそうな企画。わざわざ観光地には行きたくないなぁ。とか思いながらも、足を運ぼうと思えたのは、以前あった橋本関雪の展示が素晴らしかったから。そして今回も良かった。また嵐山に行くのが楽しみだ。

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