そもそもの『良さ』にはかなわない。

「素朴な感じを出してほしい。あとはお任せします。」

そんな依頼をくださったのはカレントの北村さま。ブドウと梨のいくつかの品種を絵を描く。そんなお仕事です。事前資料として送ってもらっていたロゴがかわいい。素朴なイラストが似合いそう。

まずは手を動かしながら、タッチを模索します。

提出前の習作。

悪くはないけど・・。

そんな印象です。食べたくなるようなものではありません。商品を案内するリーフレットですから、見た方に「美味しそう」と思ってもらえる絵にしたい。この時点では、どうもそれがうまくいっていません。

そこで描いたものはボツ。方向転換してフルーツを、ただ丁寧に描くことにしました。

作り直したイラストサンプル。

やったことは、水彩風にしてみずみずしさを足したぐらい。あとはフルーツを丁寧に描いただけ。キレイな人や風景をそのまま描いたような気分です。

提出したラフ。梨とブドウ一つずつ着色。他は線のみで構図がわかるようにしている。

依頼主であるふくい農園さまからも好反応。修正もなくそのまま仕上げに入りました。

フルーツを見ると、頬張ったときに広がる果汁や食感が頭に浮かびます。この経験には敵わないなぁ。そんなことを思ったお仕事でした。

ホームページでもお使いいただけたようで、作り手冥利です。

ふくい農園様・商品案内のリーフレット

制作時期
2020/2/27 - 2020/3/22
制作日数
ラフ作成5日 仕上げ5日
制作物
小イラスト7点
使用ソフト
photoshop
ほか
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