2026
10/29

26年10月の見たり読んだり

○急に具合が悪くなる/宮野真生子 (著), 磯野真穂 (著)
この本が原作の映画では、2人の女性がものすごい速度で絆を深めていく。
そんなことがあるの?と思っていたけれど、あったのか。

宮野さんと磯野さんの深い深い対話は、2ヶ月でなされたものだそうだ。
そんな奇跡と、哲学者・宮野真生子のかがやく言葉が収まった本。

内容に誠実でかわいいイラストもすばらしい。

○別れを告げない/ハン・ガン
雪の白と闇の黒の中で、ろうそくの火が、母が抱え続けていた済州島の事件を浮かび上がらせる。
見たくもなかった光景、したくもなかった経験。それらに別れを告げなかった母。その母を思う娘の視線が温かい。読み終えると、「別れを告げない」という言葉が、ズシリと重くなる。

○ブルー・プラネット・スカイ/ジェームズ・タレル
見上げると、何かがおかしい。
天井にある青い四角が何なのかがわからない。
その四角は天井に空いた「穴」だそうだ。
説明されても違和感は消えない。「穴」なのにフチがないのだ。でも穴なので陽光がさす。
不思議で居心地の良い空間にとどまって、ぼーっと天井を見上げる。
聞くと、作者は瞑想できる空間として作った場所だそうだ。

「タレルさん、まいりました」であります。

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