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2026年7月の見たり読んだり

○シリアの家族/小松 由佳
キレイな表紙、と手に取った。
小松さんはフィールドワークの中でシリアの家族と知り合い、それをきっかけに末男と恋をして結婚。一家の一員となった。一家は60人を超え、ラクダは100頭という、シリアでもまれな大家族だそうだ。
大所帯を取りまとめるお父さんが素敵だ。どんな人なのだろうと思ったら、巻頭に写真が載っていた。やさしい微笑みと、褐色の分厚い手が印象的だ。その分厚い手から、シリアで起こったゴタゴタが、子を、ラクダを、故郷を奪っていく。
○平和と愚かさ/東 浩紀
東さんが「政治について語りすぎている」という指摘にはピンとこない。日常で政治について語ることがないからだ。SNSはしないし、家族の他に会う人はわずか。あと自分のことで手一杯なことも関係するのかもしれない。
そんなヤツでも、この本を読めば、平和や戦争について考えさせられる。というよりも、自分が愚行をする側にも、される側にもなり得る怖さを味わう。で、どちらにもなりたくない。おそらく「平和ボケ」なのだろう。
とはいえ愚かさの一つでもある「平和ボケ」こそ、平和が目指すものではないか?と東さんは問う。
答えが示されているような本ではないけれど、平和・戦争・戦後について考える機会になった。
ナヨナヨできる今は、つくづく幸福なのだろう。
○斜め45度の処世術/小川 哲
「まぁ、そんなものよ」と私なら気にもとめないことに、小川さんは引っかかる。そして、分析し、折り合いをつけながら処世する。世の中とギクシャクとする姿にニンマリしてしまう。
○人生学ことはじめ/河合 隼雄
人生に大きくかかわる家族、人間関係、教育、仕事……。それらに対する河合隼雄さんの言葉を集めた本。
「ことはじめ」だけに、一つのテーマに深く分け入るわけではない。それでも、「お!」となる言葉にぶつかる。河合隼雄さんの入門書。

