漏れビブラート

週に何度かお隣からビブラートの効いた歌声が聞こえてくる。
おそらく、お隣さんは歌を歌うことを愛しているのだろう。

声の漏れ具合からその音量は相当のものと思われるのだが、気持ちよく歌う声は、ありがたいとは思わないが、楽しそうなので良いやと思っている。

とはいえ、その歌声が先週の日曜日は何時間も止まなかった。結構な音量なので、その体力にも驚かされるが、さすがに邪魔だなと感じ、いつもよりもBGMで流している音楽の音量を大きくした。

しかし大音量の音楽と、鳴り止まないビブラートの効いた歌声のマリアージュはさすがに近隣に与える害は相当なものになりそうだと感じ、イヤホンをつけることにした。

当たり前だが、声は聞こえなくなり、仕事に集中することができた。

初めからそうしておけばよかった。