2026
02/25

2026年2月の見たり読んだり

ヤブノナカ/金原ひとみ
許されていたことが許されなくなった世界。でもなぜ許されないかが理解できない人が出てくる。
自分はこの人に近いなと思う。世の中が変わって嫌なこともあるけれど、アカンことがまかり通るよりは良いのだろう。同時に、過去の自分がした無神経な発言と、そのときの相手の顔が浮かぶ。嫌な気分で読み進めた。けれど、読み終えると清々しい。

作り方を作る/佐藤雅彦
40代であれば、ほとんどの人がポリンキーを歌えるのではないだろうか。私は今でも口ずさんでしまう。小学生の頃から著者の作ったものに触れてきた。今では親子でお世話になっている。ピタゴラスイッチを見ていると親子で同じように見入り、おどろく。そうなるのは、著者の心の動きが起点だからかもしれない。

稽古の思想/西平 直
読み進められる。でもわからない。残念ながら読み手の経験が浅いのだ。
世阿弥の言葉から稽古の目指すものを考える。文章はやさしいけれど”分かる”はまだ遠そうだ。
それでも5年前よりは、“ちょっとは読める”感じがある。また5年後に読み返したい。

アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス/ジュン・ロブレス・ラナ
出てくるのは教授と学生の二人。で、もう一人の扱いに唸る。監督の才気と生意気さが最高だ。

なるほどの対話 /河合 隼雄 , 吉本 ばなな
河合隼雄さんの対談本が好きだ。使われる言葉の優しさからか、良い具合に肩の力が抜ける。
とか思っていたら、ヒーリングの話になって、「癒しは卑しい(@山折哲雄)」という言葉にビクリとする。話題はバカ話から、幼少期、教育、創作へとどんどん変わっていく。ニタニタしたり、喰らわされたりしながら読む。

page top