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2025年11月の見たり読んだり

◯君たちはどう生きるか/吉野 源三郎
40を過ぎた男にはアオさがまぶしい。出会う年齢が良くなかった。私がオススメするような本ではないにしても、美しい本だ。「この本が好き」と思える時期に読みたかった。
◯能力はどのように遺伝するのか/安藤 寿康
才能が「他者に価値があると評価された能力」と定義される。そうした性質を持って生まれ、育む環境があれば、年収は自ずと高くなるとのこと(ちなみに環境も遺伝が影響するらしい)。まぁその事実は事実として、社会的には『あかん』とされる部分でも表現によっては”食える”くらいにはなるのではないか。高収入になるかはわからないけれど・・・。
で、子に”できること”を考える。子がどのような性質を持って生まれたのかはわからない。親は子を冷静に評価することはできない。過去を生き、冷静さに欠ける親の「こうしたほうがいい」はジャマになることもあるだろう。
となると”できること”はオヤバカくらいかも。
◯ユング心理学と仏教/河合隼雄
クライエントに向かい合う態度を「石のように・・」と表現する。どんな様子だったのか覗いてみたい。河合隼雄さんの実感として、治そうとしないことが治癒つながっていくらしい。治してほしい人を相手にする”治す人”がそう言うのだ。過去の自分がした助言を思い出して恥ずかしくなる。私が助言をした人に直してほしい人なんていなかったろうに。
◯旅と日々/三宅唱
つげ義春さんの『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』が原作。開始からずっと寝息が聞こえる。何かの伏線だろうか?と観ていたら、前の人だった。映画と寝息のリズムが合っていたから、前の人にとって、とても落ち着く映画だったのかもしれない。
映像と音が素晴らしいせいか、夏男やべんさんの痛々しさもなんだか清々しい。良いものを観た、、という印象のまま原作をネットで注文、と思ったら家にあった。読んでいたことを忘れるほど、きちんと読めていなかったようだ。読み直してみると、映画のおかげかムチャクチャに面白い。
◯朱子語類訳注 巻十~十一 /興膳 宏 ・木津祐子 ・齋藤希史
朱子の読書についての発言集。朱子の考えはシンプルだ。
・解釈したり、自説にしがみついたりせず、虚心で読むこと。
・急がないこと、ゆっくり考えること。
・自分のこととして読むこと。
解釈はダメだけど、自分のこととして読むって「どゆこと?」と思う。本に書かれている視点で自分を見直してみる…みたいなことかな?と解釈。まぁ、朱子に言わせると「どゆこと?」のままにしておけば良いのだろう。

