オキニの黒いクツ

雨の日の散歩が楽しい。
ゴアテックスの靴だからだ。

ゴアテックスは、水は通さないのに湿気を逃がす優れもの。
そんな素材を使った靴は、雨がふっていても、水たまりに入っても、靴に水が染み込んでこない。
靴下が濡れることが、濡れないように警戒して歩くことが結構なストレスだったことを、この靴と出会って知った。

ただ、この靴を買うまでには２週間ほど迷った。
靴屋に行ったら、店員さんに止められたからだ。

店員さんが言うには、防水とはうたっていても、完全な防水などあり得ない。
靴と足の間に水が入れば足は濡れる。とのことだった。
さすがに靴と足の間に水が入っても濡れないのは魔法だ。
そこまでの効能は求めていない。でもそう言われれば、心も動くもので購入を取り止めた。

それからもう一度調べ直すも、結局買うことにする。
はいてみるとゴキゲン。いつも靴下がサラサラ。早く買えばよかった。
店員さん、変なクレームがあったからかもしれないけど、
用心しすぎじゃないの？とちょっと怒っていたのだ。

先日の雨は、スコールってこういうの？と思うような雨だった。
体中が雨にぬれ、お気に入りの靴も靴下もビチョビチョ。
まぁ、この雨じゃねぇ。と思いながらも・・かなりガッカリしている。

どうやら店員さんが正しかったようだ。
忠告がなければ、防水じゃねぇのかよくらいは思っていたかもしれない。
ちなみに、ゴアテックスの靴をはくとき、ヒモはキツく結ぶようにしている。
これも忠告のおかげだ。