自転車運び

仕事をしていたら、妻からの電話。
電動付自転車がパンクしたとのこと。
土曜日の16時。陽が沈み始めていた。

場所を聞くと、電車で１５分の場所だった。
そのまま放置、という選択肢もあるが、我が家では貴重な移動手段。
電動付自転車はバッテリーが盗まれると聞いたことがある。
ずっと家にこもっていたし、増えている体重も気にはなっていた。

行くと決め、Googleマップを開く。
パンクした場所から、近くの自転車屋は徒歩10分くらい。
妻には「帰ってきて」と伝え、現地に向かう。

現場に着き、自転車を見る。
チューブが車輪からはみ出していて、車輪が回らない。
自転車の後ろを持ち上げて自転車屋を目指す。いつもは助けてくれるモーターが重い。
みるみる汗が噴き出してくる。

電動付きの大きなママチャリをユラユラ、息を切らせて運ぶ。
通り過ぎる人はさぞ迷惑だろうが、気遣いする余裕もない。

自転車屋に到着したのは18時。すぐに修理を依頼する。待ち時間は30分。途中で見かけたセブンイレブンに直行。
甘いコーヒーとチョコクッキーを買って頬張る。

無事、修理が終わり、帰途に着く。
程よい疲れと、妻から褒めてもらったこともあって、酒も食も進んだ。

翌日、体重が１キロ増えていた。