2023
09/06

アマ墓参り

雲から太陽が出たり入ったり、日が照ると地獄、そんな日の墓参り。

コロナ真っ只中で亡くなった祖母。葬儀にも出れず、それから2年。やっと機会が作れた。

伝統行事に無頓着な両親、その影響のせいか、墓参りの礼節を知らない。身近で知見があるのは義理の母。行く前に助言をもらい、現場では師の動きを思い出しながら、ぎこちなく動く。

墓石を拭くまではよかったものの、生えている草を見て手が止まる。抜いて良い草なのかがわからない。雑草にしては立派に見える。ひとまず、ムダ毛のように点在するものは抜いて、生やしている可能性がある箇所は、放っておいた。

行く前に花を持っていくかどうか迷った。行けても年に一度。”枯れた花が放置されたお墓”になるくらいなら無い方が良い。そう思って、今回は持っていかなかった。でも次は花を持っていこう。手を合わせ、線香の香りをかぎながら、そんなことを思う。

Tシャツをビショビショ。頭はクラクラ。持参の水は、墓石を拭く段階で飲み干してしまっていた。水を求めてフラフラしながらの帰途。

準備も所作も、もう少し上手くなりたい。

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