2022
09/07
09/07
さまよう日々
水墨画に取り組んで早10ヶ月。そろそろ何か描いてみようかと竹を描いてみたが、ひどい有様だった。
どうやら水墨画の教則本は、筆使いの素養があることを前提に書かれているようだ。だから竹の葉1枚を描くにしても、基本的な筆の操作を知らない私には、何故そのような形にできるのかが解らない。
ということで、習字の基礎から勉強する事にした。
習字は小学校で習ったはずなのだが驚きが多い。素人には到底発想できないような筆の動かし方に困惑しつつも感心する。そこに筆と人生をかけて対峙してきた先達の歴史を感じる。
取り組んでみて少し困ったのは、習字関連の本が左利きに対しては優しくないところだ。だからと言って右手で書く気には全くならず、知らんぷりして左手で進めようと考えているが、その点に関しては工夫が必要そうだ。
せっかく習字を勉強するので、習字を習う人にとっては古典とされている五体墨場必携という本を買ってみた。本をペラペラと眺めてみると、普段見慣れた漢字が斬新な造形で表現されていて頬が緩む。
習字の世界も刺激的で面白いが、水墨画まではまだまだ遠い。