「罪と罰」をハタチごろに読んだ頃、あまりにも重々しいテーマと難しい文章のため、上巻の途中で挫折した。
そんな経験もあって、ドストエフスキーは今まで敬遠していたけれど、古本屋さんで「悪霊」が安く手に入ったので読んでみることにした。
これがまたすごい本だった。
読後に「とんでもない本に出会った!」と静かに興奮した。
ドストエフスキーを捕まえて、こんな感想は大変失礼な話だけれど
何日もかけてゆっくり読んでいくものだと思っていたら
あまりに面白すぎて、一気に読んでしまった。
ちなみに今回スラスラ読めたのは、十数年間の間に私のオツムが良くなった訳では無く
光文社の古典新訳文庫の日本語訳が僕にとって読みやすかったからだと思う。
罪と罰の再挑戦と共に他のドストエフスキー作品もこのシリーズで挑戦したい。
それと、シュペングラーの「西洋の没落」がこのシリーズで出ると、とても嬉しい。