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ペロポネソス戦争の憂鬱

「ギリシア人の物語」の新巻が発売された。
そしてうまい具合に風邪をひいたもので、じっくりとこの本を堪能できた。

と、ここまで書いてみて思ったのだが、
この状況は、ゲームをやりたいがために子供が学校をズル休みする風景と似ていなくもない。

今作は、テミストクレスが大活躍する前作の清々しさはない。
アテネの黄金期から始まって、ペロポネソス戦争に突入、ペリクレスの死から
一気に衆愚政へ様変わりする様子が丁寧に描かれている。

落ち目の頃のアテネ人たちの行動は、どうしても自分に重なってしまうし、
実際にそうなのだろう。

今作も最高に面白かった。
また次回作発売まで、首を長くしたいと思います。

どうでも良いことだけど
この巻の主人公の一人であるアルキビアデスは、ギリシア人もウットリな
美貌の持ち主らしいが、モザイク画しか残っていないようだ。
せめて大理石の像でその美貌を確認したかったので、とても残念だが、
そこら辺の“あぁあ…”な感じも彼らしいといえば彼らしい。

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