「大学・中庸」を読む。
これがなかなか面白い。
至極当たり前に感じることを
ドキッとする言葉で伝えてくる。
個人的には、中庸の初めの文が
かなり好きなので引用。
天の命ずるをこれ性と謂う。
性に卒(したが)うをこれ道と謂う。
道を修むるをこれ教と謂う。
(岩波文庫「大学・中庸」p141)
一応、僕なりに訳すと、
あなたの性格ってのは天命なんだ。
その性格にしたがって生きることが
「道」って言われるものなんだ。
その道を修めるためのことを
「教え」って言うんだぜ。
僕の訳の出来は良いとして、
こういう救いのない言葉には
ある種の救いがあると思う。